その日、二人の女王は初めて向かい合った。
そして 入れ替わった。
原作:フリードリヒ・フォン・シラー
上演台本・演出:中原和樹
2026年10月28日(水)〜30日(金)/11月10日(火)〜13日(金)
IMAホール(東京・光が丘) 全10回公演
スコットランドの元女王マリア・ステュアートと、イングランドの女王エリザベス1世。
史実では一度も会うことのなかった二人の女王を、シラーは戯曲の中で対面させた。
本公演最大の挑戦は、二人の女優による「役の交換」である。
前半、貴城けいは処刑を待つ囚われの女王マリア・シュトゥアルトを、田野聖子は玉座に君臨するエリザベス一世を生きる。
だが、史実には存在しなかった二人の女王の「対面」を境に、舞台は反転する。
後半、貴城は王冠の孤独を抱えるエリザベスを、田野は死へと歩むことで自由を得るマリアを演じ直す ── 勝者と敗者、権力と信仰、ひとつの運命の表と裏を、二人がその身体で入れ替わりながら照らし出すのだ。
一人の女優が一夜のうちに二人の女王を生きること。それは技術ではなく、覚悟の問題である。
気品と熱を併せ持つ貴城けいと、緻密な言葉の芝居で客席を掴む田野聖子。
この二人だからこそ成立する危うい賭けに、どうかご注目いただきたい。
それぞれの女王を導き、操り、時に観客をも巻き込む語り手には、豊原功補・堀部圭亮(Wキャスト)。道化役として舟木 健がそこに交わる。
200年の時を超えて甦る、新たな『マリア・シュトゥアルト』。
どうぞご期待ください。
舞台に現れるのは、二人の女優、語り手、そして道化。
開演前、語り手は観客に語りかける。
自分はこの物語の「操り手」であり「演出家」であると。
けれど、女王たちを操るのは自分ひとりではない ── 世間であり、社会であり、
「皆さんも、入っています」。
スコットランドの元女王マリア・ステュアートは、イングランドに逃れた末、女王エリザベス1世の命により、19年もの間幽閉されている。
エリザベス暗殺計画への関与を問われ、死刑判決を受けたマリア。
その命は、エリザベスの署名ひとつに委ねられていた。
同じ島に生きる、二人の女王。
正統な血筋と美貌を持ちながら全てを失ったマリアと、
玉座に在りながら、その正統性への不安に苛まれ続けるエリザベス。
互いの存在そのものが、互いを脅かす。
そしてフォザリンゲイ城の庭園で、史実にはない「対面」が訪れる。
誇りを懸けてぶつかり合う二人の女王 ── その瞬間を境に、二人の女優は役を入れ替える。
囚われていた者が裁く側に、裁いていた者が囚われる側に。
処刑台へ向かうマリアは、罪を告白し、魂の自由を手にする。
玉座に残されたエリザベスは、勝者でありながら、たったひとり取り残される。
地上の勝者と、精神の勝者。
王冠はひとつ。
けれど、本当に戴冠していたのは、どちらの女王だったのか ── 。
| 10月28日水 | 10月29日木 | 10月30日金 |
|---|---|---|
| 14:00【豊原】 | 15:00【堀部】 | |
| 18:30【豊原】 | 18:30【豊原】 |
※10月31日(土)・11月1日(日)は公演はございません。
| 11月10日火 | 11月11日水 | 11月12日木 | 11月13日金 |
|---|---|---|---|
| 14:00【堀部】 | 14:00【豊原】 | 14:00【堀部】 | |
| 18:30【堀部】 | 18:30【堀部】 | 18:30【豊原】 |
※【 】内は語り手役の出演者です。
東京都出身。1992年に78期生として宝塚歌劇団に入団。同年の『この恋は雲の涯まで』で初舞台。翌年雪組に配属。2006年に宙組トップスターに就任、同年8月の博多座『コパカバーナ』がトップデビュー公演。07年の退団後、多彩な演技力と確かな存在感でミュージカル、ストレートプレイ、朗読劇、TVドラマ、ショーなど、幅広いフィールドで活躍。主演ミュージカルに、『サイド・ショウ』、『ビクター・ビクトリア』他、舞台『CHICAGO』、『ミーアンドマイガール』、『チャングムの誓い』、『天守物語』、『8人の女たち』、『ラストダンスは私に〜岩谷時子物語〜』など多数。
1991年、劇団俳優座に入団。千田是也の遺作となった『カラマーゾフの兄弟』リーザ役で舞台デビュー。以後、俳優座を中心に『十二夜』ヴァイオラ、『ヴェニスの商人』ポーシャ、『ヘッダ・ガーブレル』ヘッダ、『四谷怪談』お岩など、古典から現代劇まで幅広い役柄を演じる。劇団四季にも出演し、『サウンド・オブ・ミュージック』エルザ役などを務める。俳優座55周年記念映画「アカシアの町」主演。2008年には一人芝居『花いちもんめ』を東京・ニューヨークで上演。2018年俳優座退団後も、舞台・映画・映像で幅広く活動している。
2001年8月10日生まれ、北海道出身。2016年に結成されたボーイズユニット「NORD」のメンバー。グループでは作詞・作曲も担当。近年は俳優として活動の幅を広げ、主な作品として、『Omotenashi Stage『18TRIP』-R1ze&Ev3ns-』北片來人役(2026年)、舞台『1リットルの涙』椎名龍之介役(2026年)、ドラマ「仮面ライダーガヴ」ボッカ・ジャルダック人間態役(2025年)などがある。2027年1月には舞台『Omotenashi Stage『18TRIP』-Days2&L4mps-』の出演も決まっている。
東京都出身。映像、舞台で幅広く活躍するほか、演出家、脚本家、プロデューサーなど多彩な顔を持つ。映画「受験のシンデレラ」('08)にてモナコ国際映画祭最優秀主演男優賞受賞。近年の出演作では、映画/「福田村事件」('23)、「キリエのうた」('23)、「朽ちないサクラ」('24)、「…overcome with あふれた」('26)、ドラマ「TOKYO VICE season1,2」('21・'24)、「ガンニバル2」('25)、「MR-医療情報担当者-」('26)、舞台/『峠の我が家』('24)、『エノケン』('25)、自身のプロデュース作品として舞台『名人長二』('17/脚本・演出・主演)、『後家安とその妹』('19/脚本・演出・出演)、映画「ソワレ」('20)、また、待機作に舞台『ずらかるやつら』('26)など。
1966年生まれ、東京都出身。近年は俳優として様々なジャンルで活動する一方、「悪夢のエレベーター」(09)で長編映画監督デビューを果たし、マルチな才能を発揮している。近年の主な出演に、【舞台】『狂人なおもて往生をとぐ〜昔、僕達は愛した〜』(25/稲葉賀恵演出)、『シャープさん、フラットさん』(26/マギー演出)、【ドラマ】「豊臣兄弟!」(26/NHK)、「犯罪者」(26/PrimeVideo)、「銀河一票」(26/KTV)、【映画】「光る川」(25/金子雅和監督)など。
上演台本・演出
株式会社VOICE OF JAPAN所属。劇団もんもちプロジェクト主宰・演出。日本演出者協会会員。主な作品に、TARRYTOWN実行委員会 ミュージカル『TARRYTOWN』翻訳・訳詞・演出、名古屋市文化事業団主催 ブロードウェイミュージカル『パジャマ・ゲーム』翻訳・訳詞・演出、銀河鉄道999 THE MUSICAL実行委員会 『銀河鉄道999 THE MUSICAL』演出助手、吉本興業 Wイシダ朗読劇『USHIROMUKI』脚本、など、多くの作品を手掛けている。他、ミュージカルの創作として、『夜明けにコーヒーを』脚本、『Felicidad』脚本・演出、『Query』脚本、『FAME』演出、『High School Musical』演出がある。